「状況的に耳栓が必要だったら
耳栓使うもんじゃないかなぁ・・」
と思う人も多いはずです。
もちろん、そのような所もあると思いますが
意外と「耳栓の見た目」が
耳栓使用を決めているところもあるようです。
このページでは、意外と耳栓の使用に
踏み切れない理由となっている
耳栓の見た目の現実について知り
耳栓使用について考えてもらおうと考えています。
Bogochら(2005)カナダのトロントで行われた
4つのロック・コンサートへの参加者に
アンケート調査を行い
耳栓を装着時の見た目を気にする人は
耳栓を付けない傾向があるということを
見つけたそうです。
また別の研究で、Beachら(2012)は、
オーストラリアで
耳栓をクラブ、コンサート、ライブなどで
良く耳栓を使っている人を対象に
電話でのインタビューを行い
耳栓を使っている人の多くが耳栓の見た目を気に止めていて
耳栓の見た目のことを
- ‘daggy(だらしない)’
- ‘nerdy(ねくらな, 「ダサイ」)’
- ‘dorky(まぬけな;変な)’
- ‘not trendy(流行りじゃない)’
- ‘not cool(格好よくない)’
と表現していたようです。
(結構低評価ですね・・・確かにそうなんですが・・)。
ただ、良いことに、インタビューに参加した人の多くは
見た目がが気になりながらも
耳を守ることのほうが重要だから
耳栓は使用していると答えていたようです。
もちろん、上記の研究で取り上げられているのは
クラブ、コンサート、ライブなどでの耳栓使用ですので
コンサートに一緒に参加している恋人、友人、他の人からの
目が気になるということも分かります。
なので、工場作業を行う、部屋で睡眠する時など
ひと目が気にならない場合とは
状況が違うかもしれません。
ただ、見た目が気になることで
耳を痛めてしまうこと、耳を痛めてしまった後の生活を
考えると残念なことです。
メーカー側は、見た目という理由で
守れるはずの耳を守れないということが
あってはいけないのかもしれません。
まだまだ耳栓の見た目に改善の余地ありですね・・・
自分にとって、「耳を守る」こととは・・・
と考えなおしてみるのも良いかもしれません。
参考文献:
Beach, E.F., Williams, W., & Gilliver, M.(2012). A Qualitative Study of Earplug Use as a Health Behavior: The Role of Noise Injury Symptoms, Self-efficacy and an Affinity for Music. Journal of Health Psychology, 17(2), 237-46.
Bogoch, I.I., House, R.A., & Kudla, I.(2005). Perceptions About Hearing Protection and Noise-induced Hearing Loss of Attendees of Rock Concerts. Canadian Journal of Public Health, 96(1), 69-72.
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