オージオグラム


オージオグラムとは、人が聞くことができる主な周波数の音について、聞くことができる最も弱い音(聞こえの閾値)を探して記録する表、聴力図。

音の聞こえが正常かどうか、異常であればその実態を知るために使う。耳栓の効果を見る際にもを使われる。

オージオグラムの表は、横軸が検査する音の種類、音の周波数(Hz; 音の高さの知覚に関係)、縦軸が音の強さ(dBHL;音の大きさに関係)。縦軸の0dBHLが正常な耳で聞き取れる最も小さい音の強さを表し、下方に向かうにつれ、正常な耳に比べてどれくらい強い音でないと聞き取れていないかを示す。縦軸の上方に向かうにつれ、小さな音でも聞き取れる(音に敏感)ということを表す。つまり、この表を通じて、正常な耳に比べて、どれほど聞き取れていないか知ることができる。例えば、周波数1kHzでの数値が40dBHLである場合、その周波数での音の聞き取りが、正常な耳の場合より 40dB強く呈示されないと聞こえないということになる。

参考文献
立木孝, 村井和夫. (2003) よくわかるオージオグラム. 金原出版, 東京.
Moore,B.C.J. (2007) Cochlear hearing loss, Physiological, Psychological and Technical Issues, 2nd eds. Wiley, Southern Gate.


No widget added yet.