耳栓の形とつけ心地


耳栓は、形によってつけ心地が変わると
よく言われますが、ピンと来ない方も多いはず・・・

このページでは、形がどのように耳栓のつけ心地に
影響を及ぼすか少し踏み込んで考えましょう!

下の図はプレ・モールド耳栓で傘の形をした形状の耳栓断面です。傘の部分はゆるやかなカーブになっています。この部分は、耳穴に入った状態では、耳穴の壁の部分に当たる部分になります。耳穴のどの部分(耳の軟骨、骨のつき方など)に、どれくらい耳栓を支える力があたっているかで長時間での耳の疲れ方が違ってきます。

例えば、硬い素材や傘に厚みがある耳栓の場合、耳穴に対する力が強く、入口が押し開けられた状態が続くことになります。これでは、長時間耳栓を使用していると、耳が疲れてしまいますね。また、見た目の形は似ていても、いざ耳につけてみると傘の位置が悪くて、耳穴入口でのつけ心地が悪かったり、うまく耳穴の中で固定できず、外れそうになる耳栓も中にはあります。耳栓の取っ手の部分(軸の部分)の太さも、太さによっては傘の部分まで張り出してしまい、耳穴にかかる力を増してしまう場合もあります。

耳栓,つけ心地

耳栓の形といえば、単純に「大きい/小さい」、「傘形/リング形/球根形」とか単に形として考えがちですが、繊細なバランスによって成り立っています。つけ心地、音の性能など実際の使用感の観点から考慮すると、複雑なことが分かります。

ただ、忘れてはいけないことは、耳栓は『つけ心地』を追求しながらも『遮音(音を遮る)』の絶妙なバランスが必要ということです。
『つけ心地』のことだけを考えると、傘部分の厚みが薄いほど耳穴で支えている力が弱くなり、耳穴へのアタリがラクで疲れにくくなります。その一方、『遮音(音を遮る)』のことだけを考えると、耳穴にガッチリ強い力で密閉されているほうが、音が遮断されやすいので良いということになります。両者をバランスよく実現出来ているかが耳栓の出来になります。

耳栓選びの時は、形によるつけ心地のことも考えてみると
より快適な耳栓が見つかるかもしれません!

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