伝音難聴(でんおんなんちょう)


伝音難聴(でんおんなんちょう)とは、難聴のひとつ。外耳、中耳を伝音器と呼び、後天的(生まれた後)に起きるその障害による難聴を伝音難聴と呼ぶ。伝音難聴の場合、外耳、中耳が関与する気導聴力が低下しても、外耳、中耳がさほど関与しない骨導聴力は低下しない。伝音器(外耳、中耳)の機能を完全に失った場合、空気中を伝わってきた音は、直接頭蓋骨を振動させる音だけを伝えていくこととなるが、それにより通常より約60dB程度小さく音が伝わることとなる(60dB強く音を出さないと音が聞こえない)。

参考文献
日本音響学会. (1988) 音響用語辞典(初版). コロナ社, 東京.
立木孝, 村井和夫. (2003) よくわかるオージオグラム. 金原出版, 東京.


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