感音難聴(かんおんなんちょう)とは、難聴の分類の一つ。内耳以後を感音器と呼び、後天的(生まれた後)に起きるその障害による難聴を感音難聴と呼ぶ(近年では、難聴の原因が内耳だけでなく中枢側にある場合(例、中枢神経性難聴)も含むようになってきている)。ほとんどが蝸牛の障害で起きる。通常行われるオージオメーターによる聴力検査以外に、閾値上聴力検査、補充現象の検査、語音を用いる検査、聴性脳幹反応(ABR)などを行うことで問題である箇所を特定することができる。感音難聴がある場合、騒々しい環境での言葉の聞き取りが難しいというケースが多い。補聴器によって補聴しても完全には補いきれないことが多くある。外科手術で治療することは難しい。
耳栓を使用することで、感音難聴を予防しましょう!
参考文献
日本音響学会. (1988) 音響用語辞典(初版). コロナ社, 東京.
立木孝, 村井和夫. (2003) よくわかるオージオグラム. 金原出版, 東京.
Moore,B.C.J. (1997) An Introduction to the Psychology of Hearing, 4th eds. Academic Press, San Diego.