耳栓のこもり感の発生について


耳栓をしていると音がこもった感じ(こもり感)
低く響く感じに感じられたことはありませんか?

よく、海外文献では「樽に入ったときのような音」と説明されます。
正直、私自身もワイナリーとかで樽は外側から見たことはありますが
中には樽の中に入ったことはないのでなんとも言えませんが・・

要するに狭いところに入り込んだ時に音を立てると
ちょっと変わった感じに音が聞こえるのに
似ているということなんだと思います。

この耳栓のこもり感ですが
注意深く聞いてみるとわかると思いますが
特に、自分が声を出している時に
大きく聞こえると思います。
(耳栓をつけているだけでも、少し感じられますが・・)

音が大きく聞こえる仕組みは下図のとおりです。
耳栓,こもり

声を出す時の、音の発生源は「声帯」になります。
声の音は、「声帯」で発生後
声道という声帯から口までつながっている空間を通りぬけながら
口の中での舌の位置などで変わるその声道の空間の形によって
違った音が出る仕組みになっています。

こもり感に関しては、声道を通る音というよりは
「声帯」の振動が、大きな役割を果たしていて
その振動が皮膚、あご骨などに伝わりながら耳へ到達します。

そして、耳栓、耳穴の壁、鼓膜に
囲まれてできる閉じられた空間に
皮膚、あご骨から伝わった振動が
伝わってきて、低い音が大きくなるということ
のようです。

低い音が大きくなるのには
皮膚、あご骨での振動の伝わりやすさ
耳栓、耳穴の壁、鼓膜の振動の仕方によるようで
耳栓の素材、耳栓が装着されている深さなどに
影響されるようです。

参考文献:
Dillon, H. (2001) Hearing Aids. Thieme, New York.

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